「いったい、どの面下げて、そないなこと言うてはるんですやろなぁ。」
お名前もお顔もお出しにならず、こちらの名前だけはよう書かはる。その几帳面さには、まこと恐れ入ります。せっかく残してくれはった言葉ですさかい、消えてしまわんうちに、そのまま記録として置かせてもらいます。
匿名という暖簾の奥から、ずいぶん威勢のよろしいことで。タニムラ医院は、診療にも発信にも名前を添えます。どちらが責任ある態度かまで、こちらから説明するのは野暮でしょう。お読みになった方には、もう十分お分かりやろと思います。
名は出さず、石だけ投げる。えらい便利な作法でございますなあ。けれど、当院はその作法に付き合って診療時間を捨てたりはいたしません。記録は残し、必要な手続は静かに進め、患者さんの診療を続けます。







